< 写真展の概要、主旨 >
視覚を表現の絶対的な根底とする写真表現によって、他の感覚を写真の世界に引き込みつつ再確認することは、学生という限りなく躍動的な視点でできないだろうか。
 「感覚+α」という全体のテーマのもと、出展者が「視・聴・嗅・味・触」の5つの小テーマに分かれ、それぞれのグループがテーマにしたがって作品を展示します。
それぞれの感覚を対象とした上で、そこから写真表現で何を導けるか。それは作品を制作する側だけの問題に留まりません。観賞者もまた展示に接することで自らの感覚について改めて考えることになると考えています。その意味で、「+α」とは、今回展示される「感覚」という作品を通して見える「新しいもの」を意味しています。
そして同時に、短絡的な感覚と映像の結び付けを避けることも実現したいと思います。美しい薔薇の写真を撮っても、制作者の感じた<薔薇の香り>と、観賞者が写真から想起する<薔薇の香り>が一致することはまずありません。そして、感覚は個人的なものですが、その一方で、実際には音のしないはずの降雪を、映像を介することで「初めて」観賞者に聞かせることも可能かもしれません。
曖昧なものである感覚は、それでもときに私たちを強く突き動かし、また言葉を超越する形で人に伝わるものです。感覚とイメージ(映像)の関係の可能性を、今回の写真展では探りつつ提示していこうと考えています。
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